STEP 0: はじめに

$Id: step0.html 1.9 2000/02/20 14:25:16 murata Exp $

text by 村田 真

html by 難波 亮丞


STEP 0は、RELAXについて大まかに説明し、このチュートリアルの読み方を 説明します。

1. RELAXの概要

RELAXは、XMLベースの言語を記述するための仕様です。たとえば,XHTML 1.0 はXMLベースの言語ですから、RELAXで記述することができます。 RELAXによる記述をRELAX文法といいます。

1.1 DTDとの比較

従来用いられてきたDTD(Document Type Definition)と比べて、RELAXは次の ような特徴を備えています。

1.2 RELAXプロセッサ

RELAXプロセッサによって、XML文書をRELAX文法と照合することができます。 RELAXプロセッサへの入力は、XML文書とRELAX文法です。正確には、RELAXプロ セッサはXML文書やRELAX文法を直接扱うのではなく、XMLプロセッサがこれら を処理したあとの出力を扱います。

XML文書がこのRELAX文法に照らして合法かどうかをRELAXプロセッ サは報告します。RELAXプロセッサは、他にも診断メッセージを出すことが あります。RELAXプロセッサには、これ以外の出力はありません。

1.3 RELAXの構成

RELAXは、RELAX CoreとRELAX Namespaceの二つから成ります。RELAX Coreは、一つの名前空間にある要素とその属性を扱います。RELAX Coreは、XML Schema Part 2からデー タ型を借用しています。RELAX Namespaceは、RELAX Coreで書かれた複数のモジュー ルを組み合わせ、複数の名前空間を扱います。現時点では、このチュートリアル はRELAX Coreだけを説明しています。

2. このチュートリアルについて

このチュートリアルは出来るだけ簡単に書かれています。このSTEP は例外ですが、他ではふんだんに例を用い、できるだけ具体的に説明 しています。

STEP 1から9までは、RELAX Coreを扱います。どのSTEPまで読んでも、 それなりの理解が得られます。STEP 1だけを読んでRELAXを使い始める ことは十分可能です。STEP 6まで読めば、DTDでできる範囲の機能は すべて修得できます。すべてのRELAXプロセッサは、この範囲の機能を サポートします。STEP 7から9はRELAXの独自の機能を説明しま す。ただし、これらの機能を実装しないRELAXプロセッサも認められ ています。

説明を簡単にするため、STEP 1, 2にはわざと不正確な説明をしている点が いくつかあります。正確な説明は、STEP 7, 8にあります。

3. まとめ

RELAXはとても簡単です。いままでDTDを使っていた人ならすぐに使えます し、使っていなかった人にもすぐ修得できます。ぜひRELAXを使ってみてくだ さい。RELAX!

mura034@attglobal.net

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